こんにちは、元ホストのきゅうびです。
今ホストをやっているけど「もうやめたいのにやめれない、やめさせてくれない」という状態で、毎日仕方なく頑張っている人は多いのではないでしょうか?
ホストをやめたらやりたい事があるとか、とりあえず今の状況がイヤで逃れたい等、事情はいろいろあると思いますが、一度「やめたい」と思ってしまったら、とにかく今の店をやめないと気持ちが収まらないんですよね。
あなたの気持ちはものすごくわかります。
私は過去にホストをやっていて、店の主力メンバーとして頑張ってきましたが、今では綺麗にやめる事ができており、尚且つ今でも普通に店の従業員と連絡を取れる状態を維持できていますが、やめる際に考える事はいろいろありました。
この記事では、主力メンバーのまま綺麗に退店した私が『ホストをやめる事について』を解説していきます。
結論を先に言ってしまうと、何も問題が無ければすんなりやめる事ができます。
問題とは、例えば
- 店に対してバンス(借金)がある
- 店の従業員が少ない
- 売れているホストがあなただけ
主にこれらが挙げられるかと思います。
このような問題が無ければ、店にとってはあなたを引き止める理由はなく、申し出ればすんなり退店できるはずです。
また、もし仮に上記のどれかに当てはまる場合でも、その問題を解決してしまえば済むお話ですよ。
「ホストをやめたい!」と思った時は、飛ぶ事を考えるんじゃなくて、先輩や役職に申し出てみましょう。
— きゅうび (@host9vi) 2020年2月12日
何も問題が無ければ、すんなりやめれるはずです。
また、仮に問題があっても、解決してしまえば良い話。
非常識な引き止められ方をする場合は、弁護士や警察へ。
まれに、非常識的な理由をこじつけてやめさせてくれない乱暴な店もありますが、このような場合でも対処法はあります。
大切なのは、やめるなら「やめる!」と決意する事。
そうすれば、とにかく今の店をやめる為に行動できるはずです。
そして、今の店をやめる事と、今後どうするかはまた別のお話なので、分けて考えるのが良いでしょう。
それでは、以下から『ホストをやめる事について』を詳しく見ていきましょう。
ホストやめたい!!
ホスト自体やめたいのか、今の店がイヤなだけなのか、どっちだろうー?
何も問題が無ければすんなりやめれる
ホストをやめたいと思う理由は人それぞれ、いろいろありますが、いざやめるとなると、いくつか問題があります。
とはいえ、人として当たり前というか、考えればわかる事なので、ちゃんとした店で働いているのなら、正直に話せばすんなりやめる事ができるでしょう。
すんなりやめられない常識的な理由を以下に書いておきます。
店に対してバンス(借金)がある
店に対して借金をしているのなら、それを全額返済してからやめるのが道理です。
これは人として当たり前の事ですよね。
店に対しての借金の事を「バンス」と言います。
整形などの自己投資目的
これはホストクラブでは良くある事です。
当然、見た目が悪いよりは見た目が良いホストの方が売上をあげやすいので、頑張っているホストには整形を勧めるでしょう。
その整形費用を自費で出せれば問題は何もありませんが、店に出してもらった場合、少なくともその整形費用分は返済しないとやめる事ができません。
整形費用はバカにならないので、すでに売れているホストでない限り自費で出すのは難しい事が多く、どうしても店に頼ってしまうんですよね。
整形して見た目が良くなれば、それだけチャンスは増えるはずなので、売上も上げやすくなっているとは思います。
さっさと返済してしまいましょう。
ちなみに、まだ整形していないホストは「目」だけなら比較的安価でイケメンに近付く事ができるので、オススメします。
お客様の未収
お客様の未収がある場合、全て支払ってもらわない事には店に借金している事と同じですので、お客様から未収を全額回収しないといけません。
ただし、お客様に対して「ホストやめる」と言った途端に支払いを拒否されて飛ばれる事もあるので、その場合は残債を全てホストが被る事になってしまいます。
未収の回収は、慎重に実施しましょう。
店の従業員が少ない
オープンしたてとか、何かしらの事件があって従業員が一斉にやめた後だとかで、店の従業員が少ないと「今はやめないで欲しい」と引き止められる事があります。
これはホストに限らず、どんな仕事でもそうですが、当然これに付き合う必要はありません。
「退職1ヶ月前には申し出る」等の契約に則って、ちゃんとやる事をやっていれば、あとは「やめる」と押し切れば良いのです。
念の為、その会話を録音しておくのが良いでしょう。
一応、文句なく解決する方法としては「ホスト希望者を店に紹介する」とかしてあげれば、人員は補充できます。
素直に頼ってもらえる店をやめるのはもったいない
ただし、正直に「人が足りないから今やめられたら困るし、もう少しいて欲しい」と引き止めてくれる先輩や上司がいる店は、とても良い店だと思います。
夜の世界では会話に嘘が多い中で、このように嘘偽り無く話ができる関係というのはとても大事であり、信頼できるのではないかと思います。
正直、こういう事を言ってくれる人が上にいるホストクラブをやめるのは、もったいないと私は思います。
中には、本当の理由(店側に都合の悪い理由)を隠してホスト側の弱みばかりにつけ込み、全く誠意のない説得をしてくる輩がいますので。
どうしてもやめさせてもらえない場合
上記2つの理由以外に、非常識的な理由を無理やりこじつけてやめさせてくれない乱暴な店もあります。
こういう店の人間は、まともに会話ができないので、いくら話をしても時間と労力の無駄です。
弁護士や警察に頼るのが早いでしょう。
いくら常識の通じない夜の世界と言えど、法の下で営業している事は他の企業と変わらないので、弁護士や警察を持ち出せば対応せざるを得ないのです。
問題が無ければ、すんなり退店できる!!
問題があっても、解決すれば良いだけのお話です。
飛んだ従業員の末路
私が現役でホストをやっていた頃、ホストをやめていく先輩や後輩がいましたが、中には申し出もなく突然いなくなった従業員も数名いました。
「あれ、今日あの人出勤じゃなかったっけ?」
「飛んだんじゃない?」
という会話は、従業員の中では結構普通にありました。
が、ただ単に寝坊で5時間ほど連絡無しで遅刻してくる従業員もいたので、その一日だけで「飛んだ」と判断するのは難しいんですよね。
計画的に飛ぶ人
本当に飛んだホストは、飛ぶリスクを理解して飛んでいたようで、店の誰も連絡が付かなくなっていたので、LINEどころか電話番号も変えたのでしょう。
できるだけ足が付かないように、店の控えの履歴書も奪っていたようでした。
「徹底してるなぁ」と感心したのを覚えています。
店控えの履歴書を奪ったところで、それをデータ化して保存されていたら住所はまるわかりなので、まだその住所に直接来られる可能性はありますが、履歴書記載の住所も引っ越していたら、もう店としてはどうしようもありませんよね。
店としては、飛んだ従業員を法的な手段を使ってまで追いかける事はしません。
少しぐらいのバンスがあったとしても、様々な費用をかけてまで探す価値があるかどうか…ってところです。
さすがに犯罪したら捕まる
ただし、店のお金も全て持ち逃げしていたとしたら話は別で、こうなると刑事事件となるので警察が動きます。
徹底的に捜索され、逃げ場はありません。
飛ぶ従業員の気持ち
飛んでしまう従業員の理由としては、以下の3つが考えられます。
- 店へのバンスを返すのがイヤ
- やめたいのにやめさせてくれない
- めんどくさくなった
このうち「やめたいのに、理不尽な理由でやめさせてくれない」という場合に限っては、弁護士に力を借りる事で、飛ばずとも安全に店をやめる事ができるでしょう。
また、バンスについては返済義務はありますが、その額が不当である場合には弁護士に力を借りて減額等もできる可能性がありますので、一度相談してみると良いと思います。
飛んでも絶対に追いかけられない、っていう保証はない!!
一度飛んだら「逃げないと」っていう感覚をずっと背負って生きていかないといけないから、つらいですね。
ホストをやめたい(飛びたい)と思う瞬間
ホストをやっていると、やめたいとか、飛びたいとか思う瞬間がたくさんありますよね。
もちろん、嬉しい事もたくさんあるでしょうが、それに負けないぐらいヘビーな事も多く、タイミングが悪いと「翌日連絡せず欠勤」をし、いつの間にか出勤しなくなってしまったりするのです。
そんな、ホストをやめたいと思う瞬間は以下のような事が挙げられます。
お客様とのやりとりがツライ
ホストの仕事は、女性のお客様にたくさんお金を使ってもらう事です。
これを叶えるには、お客様と深い関係を築き、それを維持する必要があります。
人間関係というのは、深くなるにつれて許容できない話が出てくるものです。
異性同士であればなおさらです。
「遊び」と割り切って来店してくれるお客様ならホストもラクでしょうが、そんなお客様ばかりではありません。
めんどくさい事もたくさんあります。
しかも、仕事中だけではなく、自宅にいる時もLINEや電話は常にしているわけです。
複数のお客様とそんな事をしていれば、ホストの許容量がオーバーしても仕方なく、お客様とのやりとりにものすごいストレスを感じてしまうのも当然の事です。
お客様がつかずなかなか売れない
これは売上があがっていない期間はずっと思い続ける事かもしれませんが、ふとした瞬間に改めて「あ、売れてないつらい」と思ってしまう事があります。
例えば、入ってきたばかりの新人の後輩に売上を抜かれた時などは、強く思うのではないでしょうか?
毎月コンスタントに売上をあげているホストなら、一瞬抜かれたところで「すぐに巻き返してやる」と思う事ができるのですが、売れる感覚が掴めていない段階ではすぐに負の感情に支配されてしまいます。
ヘルプで無理やり飲まされる
売上をあげている先輩のテーブルにヘルプでついたはいいが、質の悪いお客様だとどうしてもそれに付き合ってお酒をたくさん飲まないといけなかったりします。
これに対して、後でその先輩ホストからフォローがあればまだ気がラクでしょうが、逆に「もっとうまくやれただろ」と怒られたりすると、やる気が急落する事があります。
この気持ちはとてもわかります。
さらに、この先輩ホストが自分ではお酒を飲まないくせに人にばっかり飲ませるホストだと、なおさら強く思いますよね。
そもそもお酒が苦手
お酒が苦手だけど「お酒を飲めなくてもできる」という甘い言葉に誘われてホストを始めた人なら、思い知ることでしょう。
「お酒飲めないと売上があげれない!」と。
私個人の考えとしては
- イケメン
- 喋りが上手
- お酒が飲める
上記3つのうちの2つは持っていないと、ホストで売れる事はできないと思っています。
つまり、お酒が飲めなくても「イケメン」で「喋りが上手」であれば、なんとかやっていけるのではないかと。
「イケメン」という要素だけの置物ホストは今時売れません。
お酒が苦手だけど無理して頑張っているという人なら、やめたいと思う気持ちはわかります。
先輩に暴力を振るわれる
痛いのは誰でもイヤですよね。
精神的にツライのとはワケが違います。
それが理不尽な理由で殴られたのであればなおさらです。
店に対しての信用は失せ、失望して、もうその店には居たくないと思うでしょう。
また、ちゃんとした理由があったとしても、暴力に正当性はありません。
全ては話し合いで決着をつけられる問題のはずです。
どんなつらい事にでも耐えて、続けていくからこそ売れる!!
と思って無理して続けていたら、先に身体や心が壊れてしまうから気を付けてください。
引退を考える前向きな理由
同じ「やめる」でも、前向きな引退を考えるホストもいるでしょう。
このパターンでは、そもそも「飛ぶ」という考え方は浮かばないと思います。
ホストで売れて前向きな引退を考えられるのは、とても幸せな事です。
このパターンであれば、そもそもこの記事を読む必要は無さそうなので、次のステップとしては「経営」や「投資」について学ぶと良さそうです。
十分売れて荒稼ぎができた
月収100万円は普通で、イベントを打てば売上1000万円を超えるホストなどは、もう十分ホストとして成功しており、しっかり貯金ができていて、もう次の事を考えているのではないかと思います。
ここまでこれるホストが突然飛ぶ理由は無く、店でもかなり上位の権限を持っているはずなので、ある程度自由に行動ができ、また、ホストをやめる際には引退イベントを打ち、最後に大きな花火を打ち上げて後腐れ無くやめていく事でしょう。
売上はそこそこだが真剣に好きな人ができた
荒稼ぎしている状態のホストは、人よりもお金を愛している状態なので、あまりこういう事は無いですが、そこそこの売上を維持している状態のホストは、もっと売上をあげたい反面「やめ時」を探っていると言えます。
多いのは、売上に貢献してくれているお客様のうちの「エース(一番お金を使ってくれるお客様)」と付き合ってホストをやめ、同棲(ヒモ)を始めるというもの。
「このお客様は何があっても自分の事を支えてくれる」とホストが判断すれば、ホストをやめた後も一緒に居たいと思うもので、こうして特定の気になる人ができると「ホストはもういいかな」と思い始めるのです。
せっかく夢のある仕事をしてるんだから、がっぽり稼いで引退したいね!!
稼げてないホスト=魅力がないって感じちゃうから、ヒモになられるのもイヤだな…
やめる前に考えておいた方が良い事
やめる事を考え始めると、もう「ホストをやめる事について」しか考える事ができなくなってしまいますよね。
その気持ちはすごくわかります。
でも、ちょっと待って下さい。
少し立ち止まって、一旦冷静になって考えてみましょう。
本当にやめて良いのか
果たして、ホストをやめた後の自分はどうなるのか?
ホストじゃない自分って、何?
逃げ道として「ホストをやめる」という選択肢を選ぶのは悪い事ではありません。
しかし、ホストでなくなった自分はその後生きていけるのか?という部分はかなり重要です。
ホストをやっている自分は輝いていたし、いろんなメリットもあったから、今は少し我慢して耐え忍び、やり過ごせば良いのでは?
自分がいなくなった後に残る従業員やお客様は?
等など、考えるべき事はいろいろあります。
自分に何ができるのかを考える
本当にやめる事を決めて、意志が固いのであれば、ホストをやめた後はどうやって稼いでいくのかを考えないといけません。
ホストをやめた後も生活は続いていきます。
生きていくにはお金が必要で、働かないとお金は得られません。
しかし、転職するには「自分には何ができるのか」をしっかり考えないといけません。
ホストをやっている中で何か強く意識して実施していた事等があれば、それを強みに次の職を探せるかもしれないです。
不動産業はホストの仕事と似ている
ちなみに「お客様の信頼を得て大きな買い物をしてもらう」という考え方でいけば、不動産の販売営業はホストと似ています。
世の中のサラリーマンの一般常識に対応できるのであれば、不動産営業も悪くはないと思いますよ。
私も実際に、ホストをやめてから不動産営業の職に短期間だけ就いてみましたが、すんなり仕事を覚える事ができましたし、先輩社員にはホスト経験者やキャバ嬢経験者もいました。
大きな収入と自由を得られるブロガーは魅力的
私は今、当サイトのような記事を書く「ブログを運営する人」をやっています。
ホストは言葉を選ぶ瞬発力や、お客様との会話を切らせない語彙力が必要ですが、それらのスキルはブロガーに大いに活かす事ができるんです。
しかも、時間の自由やお金の自由、働き方の自由等、他の仕事では絶対に得られない複数の自由を得る事ができるので、強くオススメします。
何がしたいのかを考える
ある程度ホストで稼ぐ事ができたのなら、次はそのお金でやりたい事をやりましょう。
もちろん、それは仕事としてやれる事でないといけません。
ただひたすら遊んでお金を浪費してしまっては、すぐに貯金が無くなってしまって、結局仕事を探さないといけません。
「遊びまくって貯金が尽きたらまたホストをする」というやり方も若いうちは良いでしょうが、いつまでもできる事ではありませんので、お金を持っているうちに自分で稼ぐ手段を作っておくのが良いと思います。
手段としては、自分で事業を立ち上げて社長になるでも良いですし、何かしらの投資を始めるでも良いと思います。
株やFX、不動産など、投資にはいろいろありますが、比較的手軽に始める事ができる「FX」はオススメです。
とは言っても、投資は必ずお金が増えるというものでもないので、しっかり勉強して、自己責任において始めて下さい。
他店で働いてみたい
しばらく同じ店でホストをしていると、他のグループや個人店の「給与」や「働く条件」の話を耳にする事もよくありますよね。
私も「他のグループの体験行ってきたけどめちゃ良かったよー」とか「前にいたあの店の方が条件良かった」とか、そんな魅力的な話をよく聞かされていました。
上を目指すなら歌舞伎町の一択
当時の私は現状に満足していたので、そんなうまい話を聞いてもそのまま店に留まりましたが、仮に別の店に行く事を考えるなら積極的に上を目指したいと思うので、ホストを継続していたら「歌舞伎町」に行っていたと思います。
「歌舞伎町」と「大阪ミナミ」は完全に夜の街であり、ホストと言えばこの2ヶ所ですが、有名なホストと言えば、よくメディア露出する「ローランド」さんや、ビジネス書籍をたくさん出している「信長」さんですよね。
どちらも歌舞伎町のホストなので、せっかく「ホストで頑張ってガッツリ稼ぎたい」と一度でも思ったなら、歌舞伎町を経験する前にやめてしまうのはもったいないと感じます。
「思い立ったが吉日」の考え方は好きです。
すぐに動ける行動力は素晴らしいけど、良い方向に活かしたいねー。
やめるのはカンタンだけど本当にそれで良いのか考える
この記事では、ホストをやめる事について書いてきました。
- ホストをやめれない理由とやめる方法
- 飛んだらどうなるのか
- ホストをやめたい理由
- ホストをやめる前に考えるべき事
ちゃんとした店であれば、話せばわかってくれるので、基本的には飛ばずにしっかり話し合いをして「いつまで出勤する」と決めて綺麗にやめましょう。
念の為、やめる話は録音しておく事をオススメします。
そして、理不尽な理由でやめさせてくれない店については、もうお話になりません。
ただし、この時「飛びたい」気持ちはとってもわかるのですが、飛んでしまうと店側がいかに悪くても飛んだ方が負けなので、ここは弁護士に頼るのが良いです。
また、やめる時には「本当にこのままやめてしまって良いのか」と、一旦立ち止まって冷静に考えましょう。
100万円を超える貯金があるのなら、経営や投資など、何かしら自分で稼ぐ手段を構築しておくのが無難です。
条件が揃っているなら、もう潔くやめてしまいましょう。
これからあなたの新たな人生が始まります。
この記事が、あなたの「ホストをやめたい」という気持ちに対する何かしらのヒントになれば幸いです。
誠意を持って取り組めば、やめるのはカンタン!!
やめる前に、その後の事も想像しておきましょう。