ありがとうございます!!
私に興味を持ってくださるなんて、あなたはとても優しい人なのですね。
または「勉強熱心」なのでしょうか。
端的に言えば、私はホストとして、どちらかと言えば“成功”した方の人間です。
短い期間でしたが、他者様に助言できるぐらいには学びを得て、成果を出すために努力できたと自負しています。
が、人生はそれほど甘いものではありません。
この記事では『きゅうびのホスト人生と現状』についてをお話しします。
何かしら、あなたの参考になれば幸いです。
ぜひ、最後までお付き合いください。
“夜の世界”は何かがズレている
私は、30代で初めてホストになりました。
それまでは、印刷会社やら営業やら、一般的な中小企業に雇われて働くサラリーマン生活。
22歳の頃に大学を卒業して社会に出たので、8年ぐらいやっていたと思います。
社会の荒波に揉まれる中で、いつのまにか一般的な大人の感覚に適応していました。
そんな私が、突然“夜の世界”へ。
ホストという仕事には元々興味を持っていて、何度か体験入店したこともありました。
趣味でやっていた音楽はV系寄りであったため、ファンサービスは周りから見ればホストのようだったかもしれません。
ですが、ホストの片鱗を体験することはあっても「ホストとして生きる」ことは未体験。
実際にホストクラブへ入店し、朝寝て夜起き、出勤前にセットサロンに寄る生活を続けていくと…
良くも悪くも、何かサラリーマンだった頃とは違う”違和感”を抱えるようになったのです。
朝起きて出社し、夜に仕事を終えて寝るサラリーマンだった私の感覚と、夜の世界では、明らかなズレがありました。
その正体は、主に以下の3つ。
どんな会社やコミュニティにも、独自のルールがあります。
「郷に入っては郷に従え」という言葉があるように、どこに所属するにしても、そこに入る側が集団のルールに合わせるのが鉄則。
しかし、一般企業間での転職と、ホストクラブへの入店では、“振り幅“が大きく違ったのです。
暴力だけは、直接的な被害が出るので私は許容できず。
ですが、他のズレはとても新鮮で、刺激的。
正直に言うと、楽しんですらいました。
決して「私が法を犯した」とは言いません。
ですが、警察をかいくぐって行動する人が身近にいることが、何だかおもしろくて。
また、一般企業では「お客様は絶対」という雰囲気があり、私はその感覚に慣れていました。
反面、ホストはお客様のことを神様どころか、人としてすら見ないことも多い。
「そういう商売方法もあるんだなぁ」と、感心させられたのを覚えています。
という風に、一般的な社会人の感覚を備えてからホストになると、適応が「難しい」と感じられる場面がいくつか出てきます。
私は偶然、これらを楽しんだり避けたりしながら乗り越えられました。
本当に、運が良かったと思います。
こうして、きゅうびは本格的なホスト人生を歩み始めたのでした。
ホストとしての栄光、そして”ドン底”へ
ホストは、若ければ18歳から始める人がいますが、ほとんどは20代から。
また、プレイヤーとしての区切りは「30歳」とされています。
そして、プレイヤーの卒業後は自分の店を持ち、経営者になることが多い。
つまり、ある程度成功を収めたホストは、30歳の時点ですでに”自己実現”に向けた生活を始めているということ。
そんな中、私は30歳を過ぎてからホストになりました。
自己実現どころか、最初から「崖っぷち」に立たされている状態。
もちろん、入店したホストクラブの先輩は、私より若い人ばかり。
お金を稼ぐために「ノリ」や「勢い」でホストになったのか、はたまた選択肢がホストしかなかったのか…
彼らの真相は定かではありませんが、
20代から始める人のほとんどは、たくさん選択肢がある中でホストを選べます。
対して、
30代からホストを始める元社会人は、ナイトワークに頼らざるを得ないのが常。
ほぼ必ず”お金”の悩みを抱えており、お金”以外”の悩みも併発しています。
もちろん、私も例外ではありませんでした。
そんなスタートだったので、本当に死に物狂い。
完全にのめり込んで働き、30代大人の魅力を存分に発揮。
結果は、20代の大先輩や、役職のホストたちを押し退けて3ヶ月でナンバー入り。
その後、半年間ナンバー3を防衛して「役職候補」に。
本当に、充実した生活を送っていました。
暴力事件に巻き込まれて、退職するまでは。
ホストをやめた自分に”残ったもの”とは
残念ながら、これ以上の栄光を手にすることはありませんでした。
私がホストだった期間は、合計で9ヶ月程度。
それでも、
入店から3ヶ月でナンバー入りした後は「やめるまでナンバー3」だったのです。
また、ホスト入店時の“崖っぷち事情”はほぼ解決できており、明るい未来が見えていました。
30代ホストにしては、輝かしい成果を残せたと言えるでしょう。
一般的には、ナイトワークは「職歴に書かない方が良い」とされています。
どれだけすごい成果を出したとしても”ナイトワーク”というだけで偏見が勝ち、印象が悪くなってしまいますから。
それでも、私はこの9ヶ月間を職歴に書きたいぐらい、誇りに思っています。
しかし、
ホストをやめてしまえば、もはや”過去の栄光”でしかない。
私は、夜の世界で唯一許容できなかった「暴力」をふるわれたことで、人と関わることが億劫になってしまいました。
結果的に、店をやめただけでなく、ホスト自体もやめることに。
ここで、現実を突きつけられたのです。
「ヤバい、次の仕事…」
「自分には、何ができる?」
ホストをやめて、私に残ったもの。
それは「少しのお金」だけでした。
私の崖っぷち事情が解消されて、明るい未来が待っていると思ったのも束の間。
別の問題が生まれていたのです。
サラリーマンに戻れない
ということ。
以下の3つの理由により、私は一般企業への転職ができなくなっていました。
まさか、ホストをやめただけでこんなにも絶望的な状況に陥るとは、思いもよりませんでした。
就職できない以上、自営業かアルバイトしか道は残されていません。
そして、根本的な問題として「人と関わらなくて良い仕事」なんて超少ないです。
しかも、その超少ない仕事はほぼ”インターネットの世界”にしか存在しません。
…ん?ということは?
私が次にやるべきことの答えは、一つしかありませんでした。
「WEB上でできる仕事の”知識”を身につける」ことです。
ある元ホストの”自分探し”の旅の果て
目標ができたら、行動に移すのは早かったです。
有り金を注ぎ込んで書籍を買いあさり、独学で勉強を開始。
WEBセールス系の本を読んだり、WEB系の資格を取ったりもしました。
今では読書自体が習慣になり、様々なジャンルのビジネス書を読んで知識を得ています。
また、効率良くたくさんの本を読めるよう「速読」のトレーニングも継続中。
時に読書は、知識の他に「自分を見つめ直す」機会も与えてくれます。
WEBの学習から入った読書によって、いつのまにか私は“自分探し”の旅に出ていました。
そんな中で、一つわかったことがあります。
結局、私は「誰かの役に立ちたい」と思っていること。
じゃあ、誰に、どんなことで役に立てるのか?
これについてはなんとなく気づいていたんですが、私は「教える」ことに向いているようでした。
若い頃のアルバイト時代も、正社員の頃も、ホスト時代も、私は”新人教育”をよく任されていたんです。
アルバイトの分際で、正社員候補の年上の男性を一から教育し、無事に正社員へ押し上げたことも。
私の教え子たちは皆優秀で、着実に成果を出してくれました。
このような「教える」ということを、WEB上でできるなら…?
それは、まさに私の”天職”。
このブログは元々、私がホストをやめて間もない頃に「WEBの勉強」の一貫として始めました。
しかし、今ではそれが”天職”となっている…
こんなに素晴らしいことはありません。
一般的に「知識は財産」と言われます。
ですが「私の財産だから」と言って知識を出し渋るのは、違います。
財産とも言える”貴重”な知識を
「教える」からこそ
誰かの役に立てる
と、そう思います。
このブログには、私がホストだった頃に死に物狂いで学んだ知識の多くが詰め込まれています。
それだけでなく、退職後に学んだ「マーケティング」や「脳科学」「心理学」といった、間接的にホスト業に関わってくるような知識も、多くの記事に反映されているはず。
あなたを含む、読者の悩みや困り事を解決へ導けるように。
特に、以下のような人には、お役に立てるかと思います。
私にしかできないやり方で、少しずつでも誰かの役に立ちたい。
そんな思いで、私は今がんばっています。
- ホスト依存や脱ホストの知識を音声で提供する「脱ホスト塾」
- 30代以上のホスト希望男性に送る「オーバー30プロジェクト」
- 1年以上売れない現役ホストへ送る「ホストレ」
- 昼も夜も偏見排除「純粋な交流ができるコミュニティ」等など…
今後、このブログやきゅうびがどうなっていくのか?
引き続き見守っていてくださると、嬉しいです。
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